ちょっと違うこと – Web 2.0時代のキーワード

マイクロソフト畠山です。
マイクロソフトという会社も、私自身もそうですが、「技術」を売りにしています。
その中でもソフトウェア技術の専門家として、社会に貢献し、自信をもって対価を頂戴しております。ソフトウェアをベースにして発展してきた、既存のWebについても、ソフトウェアの視点からコメントができると思います。

均一化

Webって本当にコンピュータのハードウェア、ソフトウェアとネットワーク (これもハード,ソフトありますが) の見事なまでの合でできていますよね。そして、Webのビジネスモデルを総称して、「Web2.0」と呼称している、と理解しています。その結果、今、何が起きているか?

家電製品の買い物をします。私は最近、家電量販店から5,000円以上の買い物をしていません。インターネットで

  • 買うものを決めて: カタログ+ユーザーコメント
  • 値段を検索して: 検索エンジンで、商品名もしくは型番検索。もしくは、比較サイト
  • 比較すれば: 値段だけの比較

Web上の日本最安値が数分で分かります。勿論、物理世界でもっと安いところがあるかもしれません。が、これで「十分」近所の大手家電量販店よりも20-30%程度安い価格で販売しているお店を特定できます。
以前は家電量販店めぐりをして、「あっちでこれくらいだったよね」とカタログに店の名前と値段書いて、店員と交渉したものです。半日以上かかりますよね。しかも車必須。

この過程でわかったことがあります。例えばDVDの場合。
 値段に差がなくなってきている
のです。これはなぜかといえば答えは簡単。amazon.comのデータをいろんなサイトで表示しているだけ、なんですね。もしくは、rakuten.co.jpのものを。著名サイトでもそうだったりします。
ユーザーとしては本当に「無駄な時間」を過ごすわけです。複数サイトにいってみると、同じ値段。理由をみると、データソースがあったり、URLがそこのものじゃない。
私もそうですが、今のWebのユーザーは、全ての情報が入った「ポータル」を必要としていません。情報は集められているものではなくて、自分で探すものだからです。これが「個人が主役」であることの意味だと理解しています。

今のWebで不足している機能としては

  • 同じデータソースのものは、ひとつのものとして扱ってもらいたい (要件定義みたいですね。機械的に処理できます)
  • ユーザーの意図をもっと汲んでもらいたい

があげられます。
比較サイトにいくか、検索エンジンで検索して、自分で比べるか。作業という視点では、手間です。

比較

Webは、時間と空間を「0(ゼロ」にします。そこに大企業の名前は、物理世界でのビジネスでのものしか有効ではありません。新しい仮想世界では、仮想世界のプレーヤーが新しいビジネスモデルを先行的に構築し、すでに独占状態になりつつあります。独占禁止法みたいなものも、意味をなさないでしょう。市場モデルで、個人が選択できるのですから。
個人が選択する。ということは、次に「比較」をします。なぜなら、一気に結論にたどり着いてしまうからです。しかもそこに似たサイトもしは殆ど同じサイトが存在しています。「比較」というよりは「選択」なのかもしれません。
何を基準に比較をするかといえば、私の場合は、より私のニーズを満たしてくれる、つまり作業と思われるようなものをやっていないサイトへ行くか、自分で比べます。これはデータと機能的の充実
後、ちょっと良い見た目。見た目大事です。何故なら、Webの画面って、無機質ですよね・・・さびしい。なんで皆同じ見た目になります。AJAXで頑張ったって、所詮はHTMLの世界。HTMLってドキュメントを記述するために設計されたものですよね。自ずと無理が出てくるでしょう。なので、TechnologyとTechnicの組み合わせのうち、後者の割合が大きくなります。Flashはそういう意味では十分普及しましたよね。昔、FFのWebサイトをみて、感動したものです。
ところが、Flashで業務アプリは、まだあまりありません。AdobeさんがApolloという開発プラットフォームを提供されますよね。どんなものか注意深くみてみてください。
Microsoftでは、WPF/Silverlightがそこに位置します。「ブラウザ越え」も可能です。
オンライン/オフライン両方でのサービスを提供するために、ローカルストレージのデータをとってくることも可能です。単なるWebとは違った表現と機能をもっているといえるのではないでしょうか?

ちょっと違ったことをするための技術は出始めています。後は、どう違ったものにするかですよね。

Webの独占化が進むと、皆さん裏で同じAPI呼び出しをします。同じデータが使われる。
結果、ユーザーからみると、比較できなくなる。意味がないのです。SOEの上位に来ることも事実上意味が無いです。
UI変えてみますか・・・WPF/Silverlightあります。
ですが、結局おんなじデータしかみれないのであれば、それって本当に意味が無いです。
じゃ、次は何か。何をしたらいいのか?

Web上には、様々なデータが転がっています。それは、検索エンジンをもって、辿れるようになっています。ただし、検索エンジンは、Webにある全てへリンクできるわけではありません。リアルタイムの検索結果は返せません。時刻で検索はできない、ということです。電車の遅延を、路線名で検索はできない、ということです。気温の数値でも検索できない、ということです。
ですが、それ自体は多くの場面で有効なツールといえます。となると、検索エンジンを、まさにエンジンとして(Windows Live SearchもAPIありますよ)使う新しいものが、私には必要です。
次に欲張ることは、有象無象のデータの仕分けですよね。Webサイトに「意味」としてのメタデータを付与できれば、仕分けができます。買い物用、技術的な調査用、などなど。メタデータは当然、それぞれのデータソース(この場合は、それぞれのWebサイトですが)でもってもらうのが一番ですが、現実的ではないので、それを推測して付与するDBとエンジンが欲しいですよね・・・DNSがある程度のヒントとして使えるかもしれませんが (.comは米国の商用組織です。本来、日本企業が取得すべきドメインじゃないんですよね・・・)。

といろいろ考えてみています。
本質的には、やはりソフトウェアというのは「何かを実現するための手段」にすぎません。私はそれ自身を楽しいと感じて、プログラムを書いて「遊んで」いますが、「何をすれば良いのか?」というそもそもの部分を考えることも非常に楽しいものです。
今日は、その一端を書きだしてみました。
WebLogの名の通り、私自身の振り返りのために、私のDBとしてもこのBlogは存在していますよね。Webは本当にコンピュータに接する人の「DB」となりえると思いますね。

2007年8月22日
マイクロソフト株式会社
畠山大有

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