クラウドと比較するもの

クラウドコンピューティングは非常に大きなチャレンジです。

そもそもこれが登場した背景と探ると、Amazon, Google といったWeb 2.0 企業のサーバーリソースの「活用」が考えられます。一方で、中小のホスター事業者が、サーバーホスティングビジネスを行っていた関係もあります。
メインフレームしかなかった時代から、コンピューターを所有できる時代に。今度は、そのコンピューターがホスティング環境として使用する時代に。
大きな歴史的転換期にあることは事実です。

さて、なぜ今なんでしょうか?
幾つか要因が考えらます。

  • 2000年当初に構築したシステムが10年目。システムはそもそも業務に合わせて構築されるため、業務が変わってきた (放送と通信の法律改正の流れや、インターネットでの映像配信の機運、などの外的要因もあるでしょう)
  • リーマンショック以来の、広告業界の大きな落ち込み。そして、メディア企業もその例外ではなく (受信料で成り立っているNHK様は例外なのでしょうか??? )
  • (これまでは無かったですが) 企業が自身の成長戦略を描けなくなっている
  • 上記ゆえに、コスト削減が至上命題
  • キーワードとしての「クラウド」「仮想化」でコスト削減できるとメーカーも言っている。しかも、ハードウェアが不要になるのであれば分かり易い

といったところでしょうか?
複雑な事は排除しますが。

コスト削減が本当に可能なのか? 現状と比較する事が多いと思います。
Windows Azure も価格が発表になっていますので、それを例にとりましょう。

3つの課金モデルの中には、従量課金以外に定額課金モデルもあります。こちら詳細が見えていません・・・

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従量課金で見ますと、こちらの表がまとまっています。

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単純計算しましょう。

計算は、Windows Azure を1年間使ったという全体に立ちます。データはこの際考えない事にします。
1CPU使えるコンピューティング環境 (S)は、1時間で11.76円です。

ここで、なぜ1CPUで計算するか、ですが。
皆さんの2 CPUのサーバー。クロックは2GHzくらいかと思いますが、このCPU使用率が25%を超えることはあるでしょうか?あまりないのではないかと思います。常時10%程度、というコメントもよく耳にします。
今日のCPUの進化は、クロック数を上げる方向性から、並列処理数を増やす方向性に変わっていますよね。5GHzのCPU世に出回っていません。
であれば、Windows Azure のSmall コンピューティング環境は、1.6 GHz相当のCPU 1つなのですが、通常業務をこなす処理としては十分なのではないですかね?
更にいうなら、なぜ「仮想化」ができるんでしょうか? ハードウェアはメーカー様とギリギリまでキャパシティプランニングをして切り詰めましたよね。余剰だからです。ピーク時に合わせての設計は日常処理では余剰なので、その分、筐体に他のシステムが載せられるのではないか? という議論につながってきます。
そして、現在CPU処理で困っているシステムの数は相当少ないのではないでしょうか???サーバーの台数を横に増やして対応をしているのが殆どかと思います。認証の処理。コンテンツ配信の処理。答えはスケールアウトという処方になるのではないでしょうか?
であれば、このCPU速度をみて「なんだ、遅いな」とお考えになるのは違うのかもしれませんね。
勿論、もう少し高速なCPUもオプションで利用になれますが・・・

余談はこれくらいにして、計算式ですが。

11.76円 x 24時間 x 365日 = 103,017円 (切り上げ)くらいです。10万円です。年間。

Windows Server はStandard Edition だと、10万円を割りまして、Enterprise Editionで、25万円を割るくらいだと思います。
ハードウェアは、最近のブレードは2CPUで、25万円前後でしょうか?
ソフトウェアライセンス (10万円) + ハードウェア (25万円) ですと、35万円くらいでしょうか?

ハードを5年使うとするなら、

  • Windows Azure = 10万円 x 5 = 50万円
  • Windows Server = 35万円

ですね。

見落としがちなのが:
24 x 365のメーカーサポート費が入っていませんね。
運用エンジニアが入っていませんね。
パッチは誰があてますか?
インストールは誰がしますか?
サーバー増強費用が入っていませんね。
ビル設備費、ビル管理費、ラック維持費、電気代、ネットワークコストが入っていませんね。
そして、時間という皆さんの作業費が入っていませんね。

ざっくり比べた程度ですが、Microsoft のDatacenter 上で、Microsoftのエンジニアが24 x 365監視している高品質なサービス環境を考慮すると、その価格競争力が見えてきます。

詳細は今後明らかにしていきたいですが、人は買うことが極めて難しいですよね。
そうしたエンジニアリソースがクラウドコンピューティングの価格に入っているという事ですよね。

上の方からは「何がどうやって安くなるんだ?」と言われるかもしれません。
現状と同じ事をさせるだけでも、クラウドが魅せてくれる可能性にひかれるのはエンジニアの性なのでしょうか?

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