画面の動きの保存 – Expression Encoder 3

画面の操作を動画に保存するツールとして、マイクロソフトの中ですと、Windows Media Encoder がありました。
今は、Expression Encoder 3 の中に
 Expression Encoder 3 Screen Capture
というアプリケーションが入っています。

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これで、下の様な小さなアプリが起動してきます。
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後は、「赤丸」ボタンを押すだけ。

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敢えて、こんな絵にしていますが、Window単位での動きが保存できるようになっています。
画面右下に、停止ボタンがありますので、それを押すだけですね。
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後はそのデータが保存できますので、本来のExpression Encoderで最適なサイズに保存してあげれば、終了です。

  • アプリケーションの操作マニュアル
  • 伝えるのが難しい、アプリケーションの「遅さ」を伝えるため (psr.exeの欠点がここです)

などにご活用してみてはいかがでしょうか?

PowerShell 2.0 のグリット出力は便利

PowerShellですが、Microsoftの各種サーバー製品に添付が進んでいます。覚えちゃえば本当に便利です。例えば、IISには、AppCmd.exe が添付されていますが、そうでないサーバー製品だと、ついていなかったり、あっても機能が限定されていたりと、利用ケースが限られてきていたこともあったでしょう。

PowerShell 2.0がWindows 7と (これ忘れがち!) Windows Server 2008 R2に標準搭載されていますが、一つ劇的に良くなった機能があります。
それは:

 Out-GridView

コマンドレットです。

スクリプトの出力結果を、GridViewに表示してくれ

  • フィルタができる。ただし正規表現はまだ・・・
  • ソートができる
  • コピーペーストで、別のアプリケーションに出力結果を

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結果は

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画面上部の “フィルター” にsqlと入れると、入力途中で検索結果にフィルタをかけてくれます!

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フィルタ条件はこんな感じです。最初に列を選択するのですが・・・正規表現すらすら出てこない場合も多いですので、これで十分かもしれませんね。

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複数のコンピューターに実行する場合はGUIは不要なのですが、そうでないケースも多々あると思います。
出力結果をgrepする事はままあると思いますが、そして勿論、PowerShellでもフィルタソートも標準コマンドレットで実行できるのですが。この便利さには勝てない気がします。

Windows Live フォトギャラリー の人物認識

今日はしばらく投稿出来なかったこともありまして、連発で。

Windows Live フォトギャラリーの最新ベータ版を利用できるようになっています。

Windows Live ダウンロード:
<http://get.live.com/WL/desktop>

これに、写真の中の人物識別機能がついているんですよね。新しいデジカメで、人物識別をし、そこに自動的にフォーカスをあてるものがありますよね。ここでは、タグ、つまりメタデータの一部として人物を列挙できて、検索できるようになっています。

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左側のメニューに人物タグがありますね。
これをクリックすると、タグを付けた写真が一瞬で出てきます。

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それでこれをどうやって使うかといえば、まず一つ写真を選びます。
そうすると、「人物」と識別できる写真、これは正面を向いた方が良いみたいですが、の中で、自動的にその人物の顔を識別しています。右側には「人物タグの追加」がでてきて、選択 もしくは 入力できるようになっています。
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登録済みのものは、こんな感じですね。
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一度設定すると、写真の中でマウスを持っていくと、そのタグ、この場合は名前でしょうね、が表示されます。
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これは便利です!!!

ちなみに、私自身は、画像検索は基本Windows Live フォトギャラリーを使っています。ローカルPCに、30,000以上の画像ファイルを格納しています。これは製品説明などを効果的に行うためですね。それで、以前はVistaの写真プレビュー機能を使っていましたが、こちらで検索しちゃう方がはるかに高速なのです。資料作成のスピードが格段にあがりました!

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つまり、、Windows Live フォトギャラリーは以下の用途で使えそうです。

  • 大量の写真の全文検索
  • ディレクトリ検索
    • 人物

場所も追加してもらいたい・・・家族写真では「場所」大事ですよね・・・「説明タグ」がありますが、やっぱりGPS時代の今は「場所」ですよね?

皆さん良くご自身の作業を振り返ってください。意外と構築された「素材管理システム」使っていないのではないでしょうか?ご自身のPC内にデータ貯めていませんか?私がそうです.。
現実を考えて、使いやすいツールを選択しませんか?

そして、手作業でやって「人」を覚えさせて、それを自動的に「ラフな人物タグづけ」できたら・・・できるんでしょうか?調べてみます。

ImageX

マイクロソフト畠山です。
またVistaの話で恐縮ですが、いろいろ発見・感動がありますので、お伝えします。
 
PC購入時などに、数台くらいでしたらCDなどからインストール作業しても良いのですが、既にそれが数十台、場合によっては数百台となると、間違いは増えますし、何しろ手間です。人間はこうした繰り返し単純作業時には、本当にミスをしやすいです。私は特にそうです。そのため、会社によっては、マスタPCを用意して、そのHDDイメージを適用していく、という作業をしていらっしゃいます。
Vistaでは、この作業・ライセンスをかなり簡略化できます。
Windows 自動インストールツール キット(AIK)が無償で提供されており、その中でImageXというツールが入っています。これが、HDDイメージ作成・適用を実行してくれるのです!
まずは手元のVistaPCで試していただきたいです。
Vistaでは、イメージファイルはWIMという圧縮されたファイル形式なのは以前取り上げましたが、その編集ツールという位置づけになります。
イメージの
 1, 作成
 2. 編集。厳密にいうと、ファイルシステムに展開してですね。パッケージの編集には、PkgMgrという別ツール(これもAIK添付)を使います。
が行えます。
 
[準備]
以下から、AIKダウンロードします。
 
[イメージ作成]
1. スタートメニューの [Windows AIK] – [Windows PE Tools Command Prompt]から、コマンドプロンプトを「管理者」として起動させます (Vistaちょっと手間ですが)。管理者として起動させないと、ImageX動作しません。
2. ImageX /CAPTUREコマンドを実行します。
例:
                                  
 imagex /capture d: d:imagingdata.wim "Drive D"
                                  
 
これで完成!
[イメージ適用]
1. ImageX /APPLYコマンドを実行します。
 
(参考)
ImageX と WIM イメージ形式:
 
このイメージ作成だけでも、結構「おぉ!」となりますが、それに輪をかけて、それを、ファイルシステムにマウントできるところがすごいです。つまり、作成したイメージを、適当なフォルダ、例えば、C:ImageWork などに展開して、展開後のファイルを編集し、それをまたアンマウントするだけ!
なんて強力なんでしょう!
カスタマイズが非常に短期間で出来、後で「あぁ、これやるの忘れてた」という場合などに便利です。
 
イメージ作成を含めて、大量にOS展開するために、Windows Deployment Service (WDS)や、Business Desktop Deployment 2007 (BDD2007) などで集中展開をサポートできるようになっています。
皆さんの組織でどうかは、ネットワークなど、環境に依存する部分もありますので、一概にどう、とは言えませんが、検討に値すると思います。
 
端末管理をするうえで、標準化は避けては通れません。シンクライアントでも、ターミナルサービスでも同じです。それを、Microsoftでは、展開時の技術、展開後の技術(Active Directory、System Management Serverなど)で構成管理を支援していきます。ようやく、一本化できるようになって、管理者の皆様の負担をより軽減できる段階になってきたのではないでしょうか?
なんでもそうなのですが、「まずはお試しください」
 
2007年4月14日
マイクロソフト畠山大有

robocopyがVistaで標準搭載

マイクロソフト畠山です。
4月になって年度初めの方も多いのでは無いでしょうか?私たちマイクロソフトは、7/1 – 6/30 で「期」になりますので、今は最後の3ヶ月に入ったところになります。非常に皆さんお忙しいかと思いますが、今日も一休みということで。
 
以前の記事で、robocopyについて触れました。私も良いのか悪いのか、これまでの経験から、Vistaにした後で、Windows Server 2003 Resource Kitをインストールしないと、robocopyが使用できないものと「思い込んで」いました。
ところが!!!
 
ちゃんと動くんですね!しかも日本語表記で!
 
そこで早速TechNet Onlineでコマンドラインリファレンスを見てみましたが、載っていませんでした・・・
Microsoft.com以外のサイトでは、それらしいのもありましたが。

http://www.windowsvistauserguide.com/vista_dos_commands.htm

 
ということで改めて「OSとして進化」しているVistaの一面を見た気がしました。
 
2007年4月6日
マイクロソフト畠山大有

Windows PowerShellで遊んでみた!

マイクロソフトの畠山でございます。
しばらくさぼっておりました・・・急がしかったということに託けてすいません。でも、本当に忙しかったっです・・・
 
世間的には、Windows Vista / 2007 Office system (Office 2007とは言わないようです) のラウンチがありまして、企業のシステム担当者でもある皆様も、マイクロソフトの露出を目にされたものと思われます。と、同時に多くのお客様への情報発信の場をご提供いただきまして、本当に感謝しております。
 
今回もツールのご紹介を。
Windows PowerShell v1.0 です。
システム管理者の方であれば、各種コマンドラインツールをご利用になっているかと思います。UNIX系なら、なおさらですよね。昔からWindows Serverの管理をする上で、「シェルが弱いからねぇ」と言われておりましたが、Windows 2000、2003とマイクロソフトから標準提供されるコマンド数もかなり増加して、UNIX系とそん色ないと言えるかと思います。
WSH (Windows Scripting Host) もその中の一つで、皆様なじみ深いものになっていますでしょうか?どうでしょう?
 
さて、PowerShellですが、これまでの、コマンドラインシェル、WSHと、異なる部分があります。
これまでのものは、
 ジョブの実行結果を、テキストとして、次のジョブに渡す
が基本でしたよね? 最後のジョブの結果は標準だと画面に出力(UNIX系なら標準出力ですよね)しますので、出力先を切り替えると、ファイルに出したりできたわけです。UNIX系は、あらゆるものをファイルとして扱いますが、実際はファイルに出力して、以上終了が多かったのではないでしょうか?
PowerShellは
 ジョブの実行結果を、オブジェクトとして、次のジョブに渡す
ことを基本とします。
この違い、以下がその証拠になります。
 
ps | get-member 実行結果
ps (UNIX系のコマンドと同じもの使えそうです) の実行結果を、get-member ジョブに渡しています。"Definition"列をみてください。うんんんんん?これって、.NET Frameworkのオブジェクトですよね?実行結果として、オブジェクトが渡されていて、そのデータ型を表示しているわけです!
これは、すごい!今までとは一気に世界が変わってきます!
 
例えば、.NET Frameworkが提供しているクラスを直接使えるようにしてくれちゃったりしています。
 
[DateTime]::Now 実行結果

ということは、.NET Frameworkが提供してくれている、あるいは自作のライブラリ経由で、RDBMSとか、WebServiceとか、呼び出せそうです。

しかも、ファイルシステムだけではなくて、レジストリなどにもアクセスできます。

Get-PSProvider – cd HKCU: – ls 実行結果

使ってみて、さらに気に入ったことがあります。 
マニュアルを一読すると、以下の特徴があるそうです

・提供されているコマンドは、Get- もしくは Start-のように、動詞-名詞 の形式

これさえ覚えておけば、コマンド忘れたときに、なんと!、インテリセンスのように、入力支援機能があります。ためしに、"Get-"だけ入力して、[TAB]キーを押すと、次々と候補が表示されます!!!

それから、こんなことも書いてありました。

・エイリアス (別名) が設定可能

もともと、ps 自体はエイリアスで、Get-Processがその実態です。これも、Get-Alias で一覧表示できます。

いかがでしたでしょうか?様々な記事で、Windows PowerShell扱っているものが増えてきました。現時点で、以下の環境で動作します。
・Windows XP SP2
・Windows 2003 SP1
・Windows Vista -> 私はこの環境で遊んでおります
そして
・.NET Framework 2.0
がその実行環境として必要になってきます。
是非、皆さんも一度試してみてください!これ覚えちゃったら、コマンドシェルに戻れなくなります。

2007年2月2日
畠山大有

Robocopy.exe

皆さんこんにちは。マイクロソフトの畠山です。
すっかり新年気分も終わりまして、私もお客様と様々なお話を活発にさせていただいております。
仕事がすっかり始ったんだ!という気分に入れ替わっております。
 
さて、今日は、Windows Resource Kit Toolsの中のRobocopy.exeをご紹介します。
私が長年使っているファイルコピーツールでして、前回簡単にご紹介しましたが、様々な場面で皆さんのお役に立つものかと思います。
 
コマンドラインツール:
このツールは、コマンドプロンプトから実行します。これで何がよいかというと、定期的なジョブなどを、タスクスケジューラーに登録しておけば (皆さんお使いの各種管理ツールでもよいですが)、実行できます。バッチジョブ化できるということですね。
これ、「繰り返し」の処理に非常に便利です。
 
入手方法:
「リソースキット」字体は書籍として出版されていますので、そちらに添付のCD-ROMからも入手可能です。こちらは、それぞれの製品に関しての情報に加えてこのツールもお使いいただけるものとなっています。
日経BP様 リソースキット・シリーズ
 
もしくは、Microsoftのダウンロードセンターから無料で入手も可能です。
Windows Server 2003 Resource Kit Tools:
 
使用例:
シナリオ) 2つのフォルダ内で、ファイルの追加・更新・削除時に、コピー元から反映させたい。
以下のコマンドライン文字列を入力してください。
 
robocopy <コピー元> <コピー先> /MIR /Z
 
 /MIR オプションは、ファイルの追加、更新、削除を反映してくださいよ、という指定です。
 /Z オプションは、途中で止めても、再開可能なようにしてくださいよ、という指定です。これ、めちゃめちゃ便利です。特に大きなファイルをコピーするときに、通常のエクスプローラーで、ドラッグアンドドロップすると、それが終わるまで、そのプログラム停止できません。
 
robocopy <コピー元> <コピー先> /MIR /Z /R:1 /W:1
 
 /R:n オプションは、エラーがあったときにn回リトライしてくださいよ、という指定です。2つのフォルダの生存期間がかなり長い場合は、1でやっちゃいます。ファイルが他の人によって開かれている場合は、robocopyではエラー扱いされてしまいますので (これは回避できなかったと思いますが)。
 /W:n オプションは、エラーがあったときに、n秒待ちますよ、という指定です。これも通常は1で指定しちゃいますね。
 
以下、フォルダA、Bがあった場合に、ひとつのコピー元から、A、Bに反映が簡単にできます。
 
robocopy \daiyu.hatakeyemasharemaster c:Data /MIR /Z /R:1 /W:1
 
これを、.batファイルとして保存しておけば、あとは起動させるだけです。
 
私の個人データの独自バックアップは全部これで賄っております。これまで何度もWindows OSをフォーマット再インストールしていますが、これでバックアップしたものから、戻すだけで、データの引き継ぎ完璧です!戻すものもバッチファイルにしていますので。
 
また回があれば、robocopyのさらなる使い方や、ほかのツールもご紹介したいと思います。
 
注:皆さんの本番環境で使用する場合には、ファイルコピー同期を確認する方法や、robocopyがうまく動作しなかった場合の検知。そして、このツールのCPU、Diskなどの使用率などを加味してから、使ってください。
 
2007年1月16日
畠山大有