Microsoft 製サーバー製品の計画的な停止手順

今回の東日本の震災に協力できる方法として、節電があります。東京電力でも首都圏の計画停止をしていますが、それに備えるためにも、以下、可能な限りまとめてみます。あちこちを見なくても済むように。
なお、正式な絶対に間違いが無い、という情報ではない事だけご了承ください。
ですが、いずれも「元データベース」には影響がほとんどないと思いますので、他に手段がなければ、是非。

また、いくつかマイクロソフト製品の評価版をのせています。今回の用途は本番かと思いますので、その点のライセンス上の違いについてはご注意ください。

基本

バックアップとリストアです。バックアップは、OS (サーバー仮想化にて)、アプリケーションのデータ。の2段階で考えてください。Microsoft製品は、ADに依存して、バックアップデータが他のドメインに戻せない場合もありますので、ご注意を。

停電の場合は、フェイルオーバークラスターが組まれていても、それ全部が停止する可能性があります。ですので、データのバックアップを基本に。

HDDについてはしょうがない事があります。モーターで連続稼働をしているものは、一旦停止すると、二度と稼働しなくなる確率が増えます。もしかしたら、HDDのストックをご用意いただいた方がいいかもしれません。

以下、取り急ぎの「バックアップ」についてです。

Microsoft製品は、System Center Data Protection Manager 2010にておおむね対応もできます。ただ、ツールでブラックボックス化されている部分もありますので、リストア時にもしかしたら、このツールが必須になってしまうかもしれません。またADが必須なので、その点もご注意を。

評価版: http://technet.microsoft.com/ja-jp/systemcenter/dm/bb727240.aspx

 

1. OS

P2V

System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 などのサーバー仮想化管理製品が使える状態であれば、OSごとバックアップです。

評価版: http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/cc793138.aspx

手順:http://technet.microsoft.com/ja-jp/virtualization/ff603844.aspx

p. 98から

Windows Server

OS標準のバックアップ機能があります。「バックアップと復元」です。

Windows 2000 Server: http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb727088.aspx

英語ですので、適時「Microsoft Translator」などで、翻訳してください。

Microsoft Translator: http://www.microsofttranslator.com/

こちらは、IE8以降であれば、アクセラレーターから。そうでなくとも、ページのURLを大きなテキスト部分に入力すると、英語などに翻訳してくれます

仮想サーバー

Hyper-Vであれば、「エクスポート」するか、一旦サービスを止めて、VHDファイルをコピーしてください

2: SQL Server

SQL Serverの各データベースは基本オンラインバックアップです。また、バックアップ後のファイルは、他のSQL Serverのインスタンスにも戻せますので、比較的やりやすいです。また、SQL Server 2000以降操作手順が大きく変わりませんので、その点も安心です。

バックアップと復元: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ms187048.aspx

手順は、SQL Server Management Studioから、以下にてウィザード起動します。

SQLServerバックアップ

3: Exchange Server

こちらは手順書をダウンロードください

Exchange Server 2000: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=c83a1161-f22b-4862-97a4-4a888839a455&displaylang=ja

Exchange Server 2003: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=A58F49C5-1190-4FBF-AEDE-007A8F366B0E&displayLang=ja

Exchange Server 2007: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/aa998848(EXCHG.80).aspx

Exchange Server 2010: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd876874.aspx

4: SharePoint Server

SharePoint Server はデータをSQL Serverに保存をしているのですが、それ以外の場所にも例えば画像ファイルなどを保存している場合もあります。よって、基本はSharePoint Server標準のstsadmコマンドにてバックアップを取得されることをお勧めします

SharePoint Server 2003: http://office.microsoft.com/en-us/sharepoint-portal-server-it/backing-up-and-restoring-servers-on-the-server-farm-HA001160345.aspx

こちらも英語です。すいません。

SharePoint Server 2007: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc262412(office.12).aspx

SharePoint Server 2010: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee662536.aspx

—– (以下、3付き17日追記 ) —-

SharePoint Server 2010の災害対策情報。英語ですので、Microsoft Translatorにて適時機械翻訳をお願いします。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/ff601831

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IISやファイルサーバー

robocopy.exe がおすすめです。以前も自分のBlogに書きましたが。

バックアップ先

こんな時だからこそ、クラウドがいいと思うのです。ですが、ファイルサイズが大きすぎる場合には、手元のUSB HDDなども現実的かもしれません。

今、日本マイクロソフトでは、90日間Windows Azureを無償で提供しています。100TBのストレージが使えます。

以下が、私の考えているものです。決してこうしてください、というものではありません。

1. Azure の契約。以下のドキュメントをご参考に

https://daiyuhatakeyama.files.wordpress.com/2011/03/windowsazureplatform_e382a2e382abe382a6e383b3e38388e4bd9ce68890e6898be9a086.pdf

2. Storageの設定

  • Azure管理ポータルに接続。契約時の管理者のWindows Live IDにて。

https://windows.azure.com/

  • [Hosted Services, Storage …] などを選択。画面上部の [New Storage Account]を選択する

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  • ストレージアカウント作成画面が出てくるので、URLとデータセンターを決める。データセンターは、[East Asia] =香港 がおすすめ。

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  • これで、ストレージが使えるようになります。画面右側の [Blob URL]がファイルサーバー「的」なBlobのアドレスになります。

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3. フォルダの作成

以下のフリーツールが個人的なおすすめです。

Azure Storage Explorer: http://azurestorageexplorer.codeplex.com/

ツール起動後、[Add Account] にて、設定した各項目を設定

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Storage account name: Blob URLの最初の “.”まで。例えば “dahatakefile” など

Storage account key: Azure 管理画面の [Primary access key] にて表示されるダイアログ画面の、[Primary …]で表示されいる部分を [Copy to Clipboard]で、コピー。その値を貼り付け。

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4. ファイルシステムと、Azureをマウントさせます。

  • Gladinet Desktopをダウンロード

http://www.gladinet.com/

Azure Blog Storage とファイルシステムをマッピングしてくれるツールです。無償でも結構いけます。3.0になって安定しました。

インストール後、起動させると、タスクバーに常駐します。

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右クリックして、[Management Console]を選択します。管理画面が起動します。

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画面上の [Cloud Drive]を選択します。

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画面左側の プラスマークが付いたアイコン をクリックすると、ウィザードが起動します。Azure Blob Storageを選んで (勿論、他でもいいですが、今回100TBまで使えますので)、

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以下を入力します。

Access Point: Azure 管理画面の Blob URL
例: dahatakefile.blob.core.windows.net

Account Name: Azure Blob URLの最初の.まで。
例: dahatakefile

Primary Access Key: 先ほどと一緒

 

これで、初期設定ですと、 Z Drive にマウントできると思います。

このツールは、ローカルキャッシュとして、%LOCALAPPDATA%\Gladinet\cache にファイルをコピーします。つまり、このキャッシュ設定は、場合によっては大きな空きのある場所に設定ください。

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後は、robocopyも動きます。
例えば:

robocopy <元の場所> <Gladinetにてマウントしたドライブ\> /MIR /Z

SQL ServerとSQL Azureの同期

今回ご提供している無料オファーですと1GB / 1か月ですので、本番システムではあまり使えないかもしれませんが・・・宜しければ、という意味で。

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/gg261724.aspx

このツールが便利です。SQL Azureは1DB 50GBまでですので、その範囲であれば、何個DBを作っても構いません。

http://sqlazuremw.codeplex.com/

今日時点では、v3.5.7 が動作します。zip解凍して、exeを起動するだけです。

こちら、日本語対応をしておりますので、ほぼウィザードに従って動作すると思います。

(以下、3月17日追記)

Windows のリモートからの停止

英語のドキュメントなのですが、Microsoft Translatorにて日本語にも翻訳できますので、是非ご参考にしてください。

http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/windows-server-emergency-management-resources.aspx

 

こちらも参考になります。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc770416.aspx

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PowerShell 2.0 のグリット出力は便利

PowerShellですが、Microsoftの各種サーバー製品に添付が進んでいます。覚えちゃえば本当に便利です。例えば、IISには、AppCmd.exe が添付されていますが、そうでないサーバー製品だと、ついていなかったり、あっても機能が限定されていたりと、利用ケースが限られてきていたこともあったでしょう。

PowerShell 2.0がWindows 7と (これ忘れがち!) Windows Server 2008 R2に標準搭載されていますが、一つ劇的に良くなった機能があります。
それは:

 Out-GridView

コマンドレットです。

スクリプトの出力結果を、GridViewに表示してくれ

  • フィルタができる。ただし正規表現はまだ・・・
  • ソートができる
  • コピーペーストで、別のアプリケーションに出力結果を

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結果は

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画面上部の “フィルター” にsqlと入れると、入力途中で検索結果にフィルタをかけてくれます!

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フィルタ条件はこんな感じです。最初に列を選択するのですが・・・正規表現すらすら出てこない場合も多いですので、これで十分かもしれませんね。

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複数のコンピューターに実行する場合はGUIは不要なのですが、そうでないケースも多々あると思います。
出力結果をgrepする事はままあると思いますが、そして勿論、PowerShellでもフィルタソートも標準コマンドレットで実行できるのですが。この便利さには勝てない気がします。

robocopyがVistaで標準搭載

マイクロソフト畠山です。
4月になって年度初めの方も多いのでは無いでしょうか?私たちマイクロソフトは、7/1 – 6/30 で「期」になりますので、今は最後の3ヶ月に入ったところになります。非常に皆さんお忙しいかと思いますが、今日も一休みということで。
 
以前の記事で、robocopyについて触れました。私も良いのか悪いのか、これまでの経験から、Vistaにした後で、Windows Server 2003 Resource Kitをインストールしないと、robocopyが使用できないものと「思い込んで」いました。
ところが!!!
 
ちゃんと動くんですね!しかも日本語表記で!
 
そこで早速TechNet Onlineでコマンドラインリファレンスを見てみましたが、載っていませんでした・・・
Microsoft.com以外のサイトでは、それらしいのもありましたが。

http://www.windowsvistauserguide.com/vista_dos_commands.htm

 
ということで改めて「OSとして進化」しているVistaの一面を見た気がしました。
 
2007年4月6日
マイクロソフト畠山大有

Robocopy.exe

皆さんこんにちは。マイクロソフトの畠山です。
すっかり新年気分も終わりまして、私もお客様と様々なお話を活発にさせていただいております。
仕事がすっかり始ったんだ!という気分に入れ替わっております。
 
さて、今日は、Windows Resource Kit Toolsの中のRobocopy.exeをご紹介します。
私が長年使っているファイルコピーツールでして、前回簡単にご紹介しましたが、様々な場面で皆さんのお役に立つものかと思います。
 
コマンドラインツール:
このツールは、コマンドプロンプトから実行します。これで何がよいかというと、定期的なジョブなどを、タスクスケジューラーに登録しておけば (皆さんお使いの各種管理ツールでもよいですが)、実行できます。バッチジョブ化できるということですね。
これ、「繰り返し」の処理に非常に便利です。
 
入手方法:
「リソースキット」字体は書籍として出版されていますので、そちらに添付のCD-ROMからも入手可能です。こちらは、それぞれの製品に関しての情報に加えてこのツールもお使いいただけるものとなっています。
日経BP様 リソースキット・シリーズ
 
もしくは、Microsoftのダウンロードセンターから無料で入手も可能です。
Windows Server 2003 Resource Kit Tools:
 
使用例:
シナリオ) 2つのフォルダ内で、ファイルの追加・更新・削除時に、コピー元から反映させたい。
以下のコマンドライン文字列を入力してください。
 
robocopy <コピー元> <コピー先> /MIR /Z
 
 /MIR オプションは、ファイルの追加、更新、削除を反映してくださいよ、という指定です。
 /Z オプションは、途中で止めても、再開可能なようにしてくださいよ、という指定です。これ、めちゃめちゃ便利です。特に大きなファイルをコピーするときに、通常のエクスプローラーで、ドラッグアンドドロップすると、それが終わるまで、そのプログラム停止できません。
 
robocopy <コピー元> <コピー先> /MIR /Z /R:1 /W:1
 
 /R:n オプションは、エラーがあったときにn回リトライしてくださいよ、という指定です。2つのフォルダの生存期間がかなり長い場合は、1でやっちゃいます。ファイルが他の人によって開かれている場合は、robocopyではエラー扱いされてしまいますので (これは回避できなかったと思いますが)。
 /W:n オプションは、エラーがあったときに、n秒待ちますよ、という指定です。これも通常は1で指定しちゃいますね。
 
以下、フォルダA、Bがあった場合に、ひとつのコピー元から、A、Bに反映が簡単にできます。
 
robocopy \daiyu.hatakeyemasharemaster c:Data /MIR /Z /R:1 /W:1
 
これを、.batファイルとして保存しておけば、あとは起動させるだけです。
 
私の個人データの独自バックアップは全部これで賄っております。これまで何度もWindows OSをフォーマット再インストールしていますが、これでバックアップしたものから、戻すだけで、データの引き継ぎ完璧です!戻すものもバッチファイルにしていますので。
 
また回があれば、robocopyのさらなる使い方や、ほかのツールもご紹介したいと思います。
 
注:皆さんの本番環境で使用する場合には、ファイルコピー同期を確認する方法や、robocopyがうまく動作しなかった場合の検知。そして、このツールのCPU、Diskなどの使用率などを加味してから、使ってください。
 
2007年1月16日
畠山大有